都市化するキャンパスに合わせた包括的なセキュリティソリューションの作成。
マウントロイヤル大学は、Axisのネットワークカメラ、ホーンスピーカー、ドアステーションを使用して、都市開発が進む最中にあるキャンパスのセキュリティを強化しています。
郊外から都市への移行
かつては閑静な地域だったカルガリー郊外を拠点とするマウントロイヤル大学 (MRU) も、今では都市開発の中心地に位置しています。 新しい商業施設や住宅、そしてキャンパスを通過する交通量の多い新しい道路により、老朽化する大学独自のセキュリティテクノロジーでは、この変わりゆく環境に耐えうるレベルの保護を提供できなくなっていました。
MRUはセキュリティシステムを見直し、独自のビデオ管理システムや従来のアナログカメラを、現在のニーズを満たし、今後新たに発生する可能性の課題にも適応できる最新かつ将来性のあるテクノロジーに置き換えることを決定しました。 MRUは、カナダ全土でサービスを提供しているAxisのソリューションパートナー、Delco Securityの支援を受け、Genetecの統合セキュリティプラットフォームであるセキュリティセンターを導入しました。これにより、単一の直感的なインターフェースですべてのセキュリティシステムを管理および制御できるようになりました。
価値の標準化
次に優先されたのが、キャンパス全体に200台超のAxis製ネットワークカメラを新規購入し、配置する計画を立てることでした。 「キャンパスの規模は100万平方フィート (約93,000平方メートル) を超えるまでに増大しています」とマウントロイヤル大学の安全性、リスク、従業員ウェルネスの最高責任者、Peter Davison氏は述べています。 「しかし、予算の制約により、実際に人員を増やすことができないままでいます。 ですから、Axisのカメラが戦略的な力を増強させてくれるものと信じています。」
カメラに関してAxisのポートフォリオで標準化することは簡単でした。 「並外れて鮮明な画像に加えて、選択できるポートフォリオモデルが非常に豊富でした」とDavison氏は述べています。 「場所ごとに最適なカメラを選ぶことができます。」Axisのカメラのもう1つの魅力は、ソフトウェアやユーザーインターフェースを追加せずに新しいOmnicast™ビデオ管理システムとシームレスに統合できることです。
「バレット型カメラを最初に購入したときにAxisから受けたサービスのレベルにも感銘を受けました」とDavison氏は語ります。 「それは、Axisで標準化を行うことを決定づける大きな要因となりました。」
一度に複数の方法を模索する
MRUは、Axisのさまざまなマルチセンサーカメラにより、キャンパス全体の監視対象範囲を強化しながら、カメラ数を節約しています。 AXIS Q6000-E Mk II PTZ Network CameraやAXIS P3707-PEカメラなど、4台のセンサーカメラモデルによって360°の視野を持つセキュリティを提供し、AXIS Q37カメラなど3台のセンサーモデルでは180°のパノラマ視野によるセキュリティを提供します。
「キャンパス全体にあるほぼすべての交差点で、これらのマルチセンサーカメラを組み合わせて使用しています」とDavison氏は説明します。 「主要な通りの動きはすべて監視できます。」
レーザーフォーカスでナンバープレートをキャッチ
ほとんどの高等教育機関と同様に、MRUのキャンパス内でも、軽度の衝突事故から向こう見ずな高速運転に至るまで、かなりの割合で自動車事故が発生しています。 「私たちはこうした事象を証明または反証するためにキャプチャーされた映像を多数使用します」とDavison氏は述べます。
走行中の車両のナンバープレートを確認することは、古いCCTVカメラでは不可能でした。 古いカメラでは、焦点を十分な速さで再調整することができなかったのです。 Davison氏によると、AXIS Q6155-E PTZカメラの即座にピントが合うレーザーフォーカス技術により、キャンパスのセキュリティ担当者がほぼ100%の確率で違反者のナンバープレートの鮮明な画像を取得できるようになったそうです。
「Axisのカメラによる、ナンバープレートにズームインする速度は驚くべきものです」とDavison氏は述べています。 「走行中の車であっても、ナンバープレートを即座に鮮明な画像で捉えることができるのですから。」
侵入者に対する大音量での警告
MRUは、侵入行為や破損行為をより積極的に阻止するため、敷地内の資産価値が高い建物や熱電併給 (CHP) ユニットが設置されたエリアなどにAXIS C3003-E Network Horn Speakerを設置してセキュリティシステムを強化することに決めました。
ネットワークホーンスピーカーは近接するAxisのカメラと統合され、カメラがそのエリアに近づく人物を検知すると、事前に録音されたメッセージを自動的に放送します。 この組み合わせは、こうした被害に遭いやすい場所に警備員を配置する効果的な代替方法であることが証明されています。
「建物の敷地はキャンパスから遠く西側に離れた場所にあり、主要な高速道路がそこから20フィート (約6メートル) 以内の場所を通っています」とDavison氏は説明します。 「私たちは、泥棒が高速道路から飛び降りて侵入し、あらゆる犯罪を起こさないよう未然に防ぎたいと思っています。」
CHPユニットの保護については、「キャンパスに電力を供給する熱併給設備を囲むフェンスを誰も乗り越えないようにしたい」と語っています。 「侵入者が近づくと、ホーンスピーカーから『不法侵入です。すぐにその場を離れてください』という警告が大音量で流れます。 非常に爆音で流れるのです。 実際には、近所迷惑にならないよう音量を下げなければならないほどでした。」
バレット型カメラを最初に購入したときにAxisから受けたサービスのレベルにも感銘を受けました。 それは、Axisのカメラで標準化を行うことを決定づける大きな要因となりました。
緊急コールステーションで脅威を監視
MRUがキャンパス周辺にコードブルーの緊急ステーションを設置したとき、メーカーは追加の安全対策として魚眼レンズカメラの設置を推奨しました。 「AXIS P37マルチセンサーパノラマカメラの方がはるかに優れていると判断しました」とDavison氏は説明します。 「このカメラなら、監視を行うセキュリティ担当スタッフに、呼び出しボタンを押している人の顔だけでなく、360度の視野を提供してくれます。 さらに、このカメラにはワイドダイナミックレンジ機能が搭載されているため、誰かが影に隠れている場合でもはっきりと確認できます。」
門で人物を精査する
学生を保護するため、MRUでは毎晩午後10時になると施錠しています。 開校時間外に入校する場合は、離れた場所からブザーを鳴らす必要があります。誰でもアクセスできることがないように、MRUは東西の門入口にAXIS A8004-VE Network Video Door Stationを設置しました。 双方向音声に加えて、ドアステーションにはビデオカメラが搭載され、ロックを解除する前に人物を入念に確認して安全性を確保できるようにしています。
「これらのドアステーションの利点は、セキュリティ担当者から話している相手が見えることです」とDavison氏は述べています。 「担当者は、ボディーランゲージを読み取ったり表情を確認したりするだけでなく、キャンパスへ入ろうとする人の後ろで圧力をかけている人が潜んでいないかどうかさえも確認することができます。」
包括的なセキュリティソリューションの進化
MRUでは、Axisのカメラ技術を使用してキャンパスのセキュリティを強化する方法を引き続き模索しています。 たとえば、大学では、サーバールームとメインコントローラールームにOptimizedIRを備えたAXIS Q6125-LE PTZカメラを設置する方向で話を進めています。 カメラに組み込まれている赤外線LEDにより、セキュリティ担当者は、特に各教室が実質的に消灯している開校時間外に、これらの場所に問題がないかを遠隔監視できます。
Axisのカメラを戦略的に配置することで、マウントロイヤルを往来する交通量をすべて監視できます。 かつては人里離れていたキャンパスも、今では増大する商業地や住宅地の開発に取り囲まれるようになり、こうしたセキュリティが私たちにとって非常に重要となっています。
Davison氏によると、大学の包括的なセキュリティプログラムの次のステップは、東側に位置する学生寮外部にAxisのネットワークPTZカメラを設置することです。 「特に学生が減る夏季期間中は、清掃担当者がドアの施錠を忘れたために部屋に居座ってしまった人を発見したことがあります」とDavison氏は語ります。 彼は、カメラを設置することでこうした問題を将来的に防ぐことができると期待しています。