Axis IPビデオ監視ソリューションが、Las Palmas港湾管理局の運用の安全を維持。
より的確な定義と統制が実装されたサービス調整センター。
ミッション
Las Palmas Port Authority(Autoridad Portuaria de las Palmas、APLP)は、カナリア諸島のLas Palmas省にある5つの多目的港湾を管理するState Ports(Ministry of Development)内の政府機関です。 La Luz and Las Palmas、Arinaga、 Salinetas(グラン・カナリア島)。 Arrecife(Lanzarote)、Puerto del Rosario(Fuerteventura)。
アメリカ中部大西洋岸の戦略的ポジションにあるこれらの港湾はヨーロッパ、アフリカ、アメリカをつなぐ重要な包領です。 これらの港湾は、国際海路のためのロジスティクスプラットフォーム、国内および国際的な漁船の基盤、燃料補ステーション、貨物の積み替え地、クルーズ分野のリーダー、国際レガッタセンター、国際連合世界食糧計画の人道的な支援配布の戦略的な拠点という、多くの機能を持っています。
ソリューション
APLPは82台の新しいAxisネットワーク監視カメラを設置しました。 新しく設置されたカメラモデルには、室内および屋外で撮影でき、10倍のズーム機能を備えたAXIS M5525–E PTZと、瞬間レーザーフォーカス機能を備えたAXIS Q6155-E PTが含まれます。 また、Las Palmas港では、カメラとビデオの業務用管理のためのAXIS T8310 Video Surveillance Control Boardが統合されています。
結果
制御および監視ネットワークは144台のAxisカメラに対応できるため、Las Palmas港のサービス調整センターでは、海路交通の制御、水先案内、曳航、停泊のための海事技術的な港湾サービスを管理したり、海洋または陸上の緊急業務を調整するなどの作業を完璧に行うことができます。 これらのカメラは、港湾警察、新技術省、Las Palmas港湾サービス調整センターに必要な訓練を提供している、Gemed Soluciones社によって設置されました。
サービス品質の向上
Las Palmas港内では船舶が絶え間なく活発に活動しているため、継続的な監視のために必要なインテリジェンスや、保安上の事象を早期に検知して影響を最小限に抑えるための自動化を提供するビデオ監視およびソリューションを効率的に管理する必要があります。
APLPでは、最近、活動とその重要性を改善するために一連の改築と修繕が行われていました。 グラン・カナリア島のLa Luz港のスポーツドックには、新しい消防ネットワークが設置されていました。 La Luz港は「大西洋のガソリンスタンド」と呼ばれるほど船舶への燃料供給量が多い、スペインで主要な拠点です。船舶に液体天然ガスを補給する設備や手段への作業はすでに完了していました。 クルーズ船市場では、新しいクルーズ船ステーションを建設し、乗客ドックの接岸線を引き上げるためのプロジェクトが立ち上げられていました。
APLPでは、港湾の運用を監視するためのビデオカメラとビデオ管理システムがすでに設置されており、これには複数のメーカーのアナログおよびデジタルカメラが含まれており、その中には現在の管理ニーズを満たしていないものもありました。 港湾エリアで営業するさまざまな会社や業者に提供するサービスの質を継続的に向上するため、APLPはより効果的な最新の保安対策による、港湾へCCTV通信製品の供給、設置、標準化、最適化、メンテナンスを提案しました。
この提案では、APLPは、ライブおよび録画されたビデオの効率的で迅速な管理を可能にするシステムの技術および機能の強化をめざしました。 カメラに提供されている機能すべてを使用し、カメラとビデオ管理ソフトウェア間で通信の問題が発生した場合でも、その機能を最大限活用できるよう、同じメーカー製の製品を使ってビデオ監視システム全体を標準化することも目指しました。
APLPはまた、5つの港湾にあるすべてのシステムを統合できる標準化されたマルチロケーションソリューションの設計も目指しました。 このプロジェクトを通してAPLPが目指したもう一つの主な目的は、プロセスを簡素化し監視ネットワークの有効性を向上し、現在使用できる技術改良から得られる新しい機能価値すべてを最大限に活用することでした。
これには以下が含まれます。
> 最大限のプロセスの自動化、オペレーターの不注意によるヒューマンエラーの低減、あらかじめプログラミングされた事象でミスが発生したときにオペレーターの注意を引く警告やアラームの発信。
> オペレーターによる介入を最低限に抑え、できるだけ短時間に外部録画媒体にエクスポートできるよう、録画済みのビデオや事象をすばやく効率的にレビューおよび検索する。
> 照明条件が悪い環境でも画質を大きく改善。
>ソフトウェアとハードウェアの両方のレベルで不正アクセスを防止するため、考えられるすべてのプロトコルを実装することによって、システム全体のセキュリティーレベルを向上する。
> 不正アクセス検知システムを実装する。
>あらゆる照明条件で、常に焦点の合った画像を撮影する。 システムの設置とメンテナンスは、装置の製造元によって保証されている必要があります。
このため、APLPの長期的な目標を考えたとき、「総所有コスト」に注目する必要があり、カメラ本体への初期投資だけでなく、システムに関連するコスト全体を考慮に入れたアプローチが必要になります。
最先端テクノロジー
過去のAxis製品体験から、APLPはAxisを信頼していました。 Axisのソリューションは、Axis体験全体は無論のこと、ソリューションの信頼性と技術的な品質、他のメーカーの製品と統合できる能力、耐久性、信頼性、使いやすさ、持続可能性へのコミットメント(PVC不使用であることなど)、手頃な価格、ローカルパートナーであるGemed Soluciones社の経験の豊富さとプロフェッショナリズムなど、多くの理由を基に選択されました。
新しいAxisビデオ監視カメラは、画像パラメーターが、圧縮率、色、輝度、鮮明さ、ホワイトバランス、露出コントロール、露出エリアかが改良されており、捜査用撮影で幅広いダイナミックレンジテクノロジーを使用できます。
AXIS M5525-E PTZ Network Cameraは、一般およびディティール監視のための優れたビデオ画質を保証する、HDTV 1080p解像度での水平/垂直ムーブメントとズーム機能、10倍の光学ズーム、オートフォーカス機能を備えています。 このカメラの日中/夜間撮影機能とWDR - Forensic Captureによって、さまざまな光線条件でも画質を維持できます。 自動最適化にシーンプロファイルが含まれています。 AXIS M5525-Eは、あらゆるAxis PTZ取り付け部品とも互換性があり、屋外でも屋内でも設置可能です。
AXIS Q6155-E Network Cameraは、屋外での使用を想定して設計されたコンパクトなカメラで、光線が少ない条件やまったくの暗闇でも瞬時に焦点を合わせられるレーザーが搭載されています。 30倍の光学ズームを使用した、秒あたり25/30画像の最高品質の1080p HDTVビデオを撮影できます。 Axis LightfinderおよびSharpdomeテクノロジーは光線が弱い条件でも、全方向フルシーンで完璧な画質を提供します。 Axis Zipstreamテクノロジーは、帯域幅とストレージ要件を大幅に低減します。
正確で高速な水平ムーブメントにより、視点位置の変更や高速で動く対象の追跡が簡単にできます。 また、これらのカメラではAxis Speed Dry機能を使用でき、ドームガラスから水滴を高速で除去し雨天でも鮮明な撮影ができます。これは、湿度が高い港湾や海岸環境では必須の機能です。
これらのシステム更新を経て、港湾の統制と管理はあらゆる面で改善されました。 非常に満足しています。
AXIS T8310 Video Surveillance Control Boardは、 ジョイスティック、テンキー、シーケンシャルコントロールノブの3つの独立したユニットで構成されるモジュール型システムです。 モジュール型システムであるため、シンプルなソリューション(ジョイスティックのみを使用するシステムなど)、あるいはカメラとビデオの両方を管理する3つのモジュールすべてを統合した包括的なソリューションなど、必要な複雑性のソリューションを選択することができます。
AXIS T8311 Video Surveillance Joystickを使用すると、すべてのAxis PTZネットワークおよびPTZドームネットワークカメラを効率的かつ正確に制御できます。 APLPの職員は、AXIS T8312 Video Surveillance Keypadを使用して、複数の作業スペース、カメラ、ビュー、PTZプリセットをすばやく切り替えることができます。 AXIS T8313 Video Surveillance Jog Dialは、録画されたビデオ内のナビゲーションに使用されます。
セキュリティーがもたらす競争上の優位性
カナリヤ諸島の港湾では、毎日多くの経済活動が行われます。 Las Palmas港はそれ自体が都市です。 港湾の管理には監視と警備が重要な要素になります。 輸送会社、輸出入会社、乗客など、すべての港湾利用者を、24時間体制で保護、制御、監視する必要があります。
Axisを選択したことで、APLPは、セキュリティーパトロール、ローカルストレージを使用したビデオ録画、日中/夜間の画像撮影、警報前後のビデオメモリーを利用できるパスワードで保護された近代的なセキュリティーシステムを利用できるようになりました。 APLPは、1日最長24時間、連続録画でき、高解像度のビデオを最大30日間保管できます。
近代的なAxis高解像度IPカメラテクノロジーを使って、遠距離からでも侵入者を検知し特定できます。 カメラは人や車両を自動的に追跡できます。 また、ソフトウェアを使用することにより、APLPは制御室に迅速に通知する警報を複数設定できるため、職員は警備パトロールを出動させたり警察に通報するなどの適切な対処を取ることができ、さらに必要な場合は録画を後で解析して、裁判所に提出する証拠として使用することができます。
Axisのソリューションは、破壊行為からテロ行為まであらゆる種類の状況に効果的で、他の港湾に対する競争優位性を得るためにも必須条件となる、手頃な価格で提供されています。 AxisはAPLPの期待すべてに応えられました。 セキュリティーシステム全体の解像度と画質の両方が改良され、管理性が大幅に向上し、経済面では、装置のアップグレード、技術の改良、サプライヤーの数を抑えられたことから、維持費が大幅に削減されました。
サイバーセキュリティー
Las Palmas港の港湾管理局が管理するさまざまな港湾では、さまざまな活動がおこなわれており、保安に対する需要が高くなっています。 このため、あらゆるシステムにとって、インフラストラクチャーにサイバーセキュリティーを実装することを検討することが必然的に重要な側面になってきます。 Axis社とGemed Soluciones社のパートナーシップでは、初めから、プロジェクト開発のすべての面でサイバーセキュリティーを最優先事項に定めていました。
すべてのAxis製品はセキュリティー保証を提供しており、ソフトウェアのサイバーセキュリティーを更新し続けるために、長期的なサポートを提供できるようデバイスが設計されています。 サイバーセキュリティーと情報セキュリティーを専門とするGemed Soluciones社は、事前予防的サイバーセキュリティーを提供することを確約しています。