市内の道路状況を監視する
Axisのネットワークカメラがヴェローナ市による交通事故の効果的な追跡と観光地の混乱解消を支援
ミッション
ヴェローナは北イタリア屈指の観光名所です。ユネスコ世界遺産に登録されている市街地の豊富な歴史的資源が人気の中心です。 地元民の往来に大量の観光客が加わることで、特定の日や一部の地域に遅延が生じて市内の移動に混乱をきたす可能性があります。
ソリューション
集中的かつ効率的なビデオ監視システムを実装するには、32台のAxis製ネットワークカメラを市内に戦略的に配置する必要がありました。これにより、交通整理と交通管理を担当する部署が道路状況に関する問題をリアルタイムで制御したり、緊急事態に迅速に対応したり、モバイル通信チャネル (Web、SMS、電子メールなど) を介して利用者とやり取りしたりできるようになりました。
結果
危機的状況が発生した場合に即座に介入できる余地があることで、コミュニティのリソースを節約できます。 さらに、道路状況をリアルタイムで監視しているので、交通信号制御のための特別な戦略を採用して迅速な介入を実現できます。
新しい画面ベースのシステムによる都市交通制御
ヴェローナ市は、市街地の交通ビデオ監視システムを開発するためにAxis Communicationsを選択しました。 Retecoが管理と構成を行うシステムは、Milestone XProtect®プラットフォームで開発され、戦略的に配置された32台のネットワークカメラで構成され、合計100台を超えるカメラを組み込むかたちで統合されます。 使用されているモデルは、AXIS 233D、AXIS Q6032-E、AXIS Q6034-E Network Camerasです。
導入したビデオ監視システムにより個々のネットワークカメラが中央交通ユニットにリンクされ、中央交通ユニットではオペレーターが市の警察管制室と常時連絡を取り合います。 市内中心部でビデオ監視システムを使用する最大の目的は、都市部の道路状況を迅速かつ効果的に監視することにありますが、一元化された交通信号と統合されたカメラと、その時々の要件に応じて交通の流れを変えることのできる交通情報パネルを通じて利用者に対応するかたちで、交通管理における戦略的役割を果たすことが期待されるという側面もあります。
取り付けられるモデルは、広い領域の監視という要件に加えて、特定のタイミングに特定の詳細を登録できるという基準に基づいて選択されました。 AXIS 233DモデルとAXIS Q6032-Eモデルのネットワークカメラは強力な35倍光学ズームと12倍デジタルズームを備え、車のナンバープレートなどの遠く離れた小さな被写体を、最大で160メートル離れた場所から拡大できます。また、AXIS Q6034-Eのアクティブゲートキーパー機能を使用すると、特定の動きをした被写体を追跡し続けることができます。
「Axisのライバル企業には申し訳ないのですが、Axisの優れた価格品質比と汎用性などに満足しています。 大規模なカメラ監視システムを使用するオプションにより、いつどこに設置するのかに応じて最も適合するモデルを採用できます」
これらのモデルをヴェローナ市が設定した役割に対して非常に実用的なものにしている特徴には、High Power over Ethernetや極寒温度管理機能 (Arctic Temperature Control) などがあります。 最初のシステムは、電源、ビデオ転送、PTZコマンド機能が1本のネットワークケーブルにまとめられているので、設置が簡単です。 極寒温度管理機能 (Arctic Temperature Control) により、カメラは-40°Cから+55°Cの範囲の温度で動作する上に、停電後にいきなりこれらの温度下で再起動することもできます。
ヴェローナ市の中央交通係長であるBruno Pezzuto氏は次のように述べています。「最高品質の画像ときわめて高い汎用性を提供できるうえ、H.264とHDTVにも対応しているAxis製ネットワークカメラを使用したことで、監視要件と交通管制の最適な妥協点が見つかりました。 カメラの動作をリモートで最適化でき、特殊なデコーダーを必要とせずに画像を使用できるので、veronamobile.it上でリアルタイムで画像を使用できます」
Axisとヴェローナ市のコラボレーションは、この歴史的な街で開催された第95回ジロ・デ・イタリア自転車レースがきっかけでした。 このとき市は、これまで不足していた地点にAxis製ネットワークカメラを戦略的に設置したことで、市中心部の膨大な数の人々をより正確に監視できるようになりました。
