誤警報の減少によるコスト削減とセキュリティーの向上。
Axisネットワークレーダー検知器ソリューションは、建物の保護を強化します。
ミッション
スウェーデン、ストックホルムにある大型商業施設では、看板をよじ登って屋根から侵入し商品を盗もうとする人が増え、保護されているエリアに昆虫や鳥などの動物が侵入したことによる誤警報も問題になっていました。 スタッフが誤って警報を鳴らしてしまうこともありました。 誤警報によって、不必要で高コストな警備員の出動が多数起こりました。 この商業施設は無法侵入者を阻止すると同時に、誤警報の数を減らす必要がありました。 また、顧客が安心して安全に買い物できることを保証する必要もありました。
ソリューション
商業施設はシステムインテグレーターのInSupport社に依頼しました。 このインテグレーターは、Axis Communications社と協力し、革新的なAxis IPカメラと周辺保護テクノロジーを使って既存の監視ソリューションを補完する、IPベースのレーダーソリューション、AXIS D2050-VE Network Radar Detectorと、Digital Barriers社製のビデオ解析システムを設置しました。
結果
正面看板からの侵入者はいなくなり、誤警報の数は大幅に減りました。 商業素節は、警備会社の出動コストを大幅に節減できました。 さらに、レーダーテクノロジーを使って必要な成果を効率的に達成できました。
より安全な商業環境の必要性
ストックホルムにある、毎年何百万という顧客が訪れる大型商業施設は、正面看板や屋根から侵入した人による窃盗事件の問題を抱えていました。 また、監視エリアや保護エリアに鳥や昆虫が侵入することによって起こる誤警報も多数発生していました。 また、植木や影によって誤報が発生することもありました。 また、正面看板をいたずら半分によじ登る人がいるという問題もあり、建物の外壁の監視を改善する必要がありました。
商業施設は、建物、その資産、従業員と顧客の保護対策の改善を目指していました。 看板をよじ登る人がおり、誤警報が発生することから、看板の垂直方向に発生する事象を検知する方法が必要でした。 同時に、利用者が道路や建物を歩いて通りすぎたときに警報を始動させない必要がありました。 商業施設はそのブランド性を守り、侵入者や騒動が起きない安全な環境であるという印象を維持する必要がありました。
信頼性の高いインテリジェントなソリューション
完全なデジタルネットワークビデオソリューションを専門をしているシステムインテグレーターの InSupport Nätverksvideo社は、IPベースのレーダーソリューション AXIS D2050-VE Network Radar Detectorを設置しました。 レーダーは、Axis security cameras AXIS Q1615-Eと、Digital Barriers Safe Zoneエッジ / AXIS Perimeter Defenderからのビデオ解析を使用した周辺保護を含む既存の監視ソリューションを補完するものです。 InSupport社は、レーダーソリューションに大きなメリットがあるという展望を持っています。
「レーダーテクノロジー は正確で、警告をいつ、どのように発信すればよいか非常に正確に設定できます」と、 InSupport社CEOのFredrik Westin氏は述べています。
画像内のピクセルを測定するカメラとは対照的に、レーダーは監視領域にある実際の物体を物理的に測定します。 レーダーは、物体の正確な位置、速度や方向を測定でき、同じものをカメラからの画像を使って測定したビデオ解析と比較します。
前面の監視レーダーのもう一つの有利な点は、道路から特定の高さに警報の限界を設定できることです。 たとえば、地面から3メートルの高さに限界を設定すれば、警報の限界の下を通っても警報は鳴らず、自由に通行できます。 また、監視を妨害するために侵入者から細工されたり破壊されることがあるカメラに比較して、レーダーソリューションは細工が難しくなります。
レーダーが物体を検知するとすぐに、カメラはセキュリティーソリューションに接続され、警報が発信された領域から画像の録画を開始します。 「レーダー検知は、商業施設や、看板や屋根から侵入される危険性のあるタイプの建物に適していて、地上を通る通行人によって警報が誤作動しないようにしたい場合は特に適しています」とFredrik Westin氏は述べています。
ただし、レーダーを使用するには、顧客ニーズをよく分析し、レーダーを正しくキャリブレーションできる場所に正確に設置する必要があります。
要件に最適なソリューションを選択できるよう、顧客が特定の設置場所で各カメラの目的を考えることが非常に重要です。 また、複雑なソリューションとテクノロジーを使用するので、設置業者からの専門知識も必要です」と Axis CommunicationsのNorthern Europe、Key Account ManagerのCarl Staël von Holsteinは説明しています。
簡単で便利な設置
Axisが提供している他のテクノロジーと同様、レーダー検知システムは顧客の既存のITシステムと簡単に統合できるオープンプラットフォームを基に作られています。
「AXIS D2050-VEは設置が簡単で、拡張性と将来性があります。 他のAxis製品とも簡単に安全に動作し、頑丈で安定性、信頼性があり、価格も手頃で、非常に高い品質を維持しています」とFredrik Westinは説明しています。 「また、Axisのチームのみんなが継続して提供してくれているサポートと意見に感謝の意を表したいと思います」
適切なソリューションを見つけるためにAxisがそのパートナーと協力した例がAXIS D2050-VE Network Radar Detectorの壁面用ブラケットです。 InSupport社は、建物の壁に垂直方向に検知できるようレーダーを傾けるための壁面用ブラケットの必要性をAxisに伝えました。 Axisが新しいブラケットを開発する間、InSupport社は、Axisと共同で既存の壁用ブラケットを改良しレーダーに適用することで、顧客のニーズを満たしました。
「私たちは製品改良の必要性など、市場の要求に注意を払っています」と、Carl Staël von Holstein氏は述べています。
「Axisとの緊密な協力関係によって、顧客のニーズに確実に応えられるソリューションを共同開発できたことは、Axisと開発パートナーシップを結んだことのメリットの一つであり、かけがえのない価値があります」と、Fredrik Westin氏は述べています。
企業は、誤警報や不必要な警備員の出動を減らすことで、多額のコスト削減を実現できます。 サービスやメンテナンスを継続できることも大きなコスト削減につながります。 多くの企業が、安全な運用と、運用の継続を保証する、サービスとしての安全な監視を必要としていることに気が付きました。
大幅なコスト削減
商業施設は、不法侵入者や誤警報の数がほぼゼロになったことに非常に満足しています。 また、警備員の出動コストが減ったことで、年間経費が大幅に削減されました。
「企業は、誤警報や不必要な警備員の出動を減らすことで、多額のコスト削減を実現できます。 サービスやメンテナンスを継続できることも大きなコスト削減につながります。 多くの企業が、安全な運用と、運用の継続を保証する、サービスとしての安全な監視を必要としていることに気が付きました」と、Fredrik Westin氏は言います。
「また、顧客は長期的に信頼できるサポートを必要としていることがわかりました。 一般的に、顧客の視点は以前より長期的なものに変化しています」とCarl Staël von Holstein氏は言います。