学校とスタジアムのセキュリティのアップグレード
チェルムズフォード高校は、Axisのセキュリティレーダー、メガピクセルカメラ、ホーンスピーカー、AXIS Camera Station Proを使用して、スタジアムのセキュリティをアップグレードしています。 システムへのアクセスを地元警察と共有することで、公共の安全を強化し、破壊行為を抑止して捜査を加速させています。
安心して学べる空間づくり
チェルムズフォード公立学区は、ボストンの北24マイルの郊外、マサチューセッツ州チェルムズフォードの町にある、評価の高い学校組織です。 8つの学校があるこの学区は、幼稚園前から12年生までの5,000人以上の生徒にサービスを提供しています。ほとんどの学区と同様に、監視カメラやその他の技術を使用して生徒のための安全な学習環境を創造しています。
過去5年間、この学区は、革新的なテクノロジーソリューションプロバイダーであり、AxisのパートナーであるLan-Tel Communications社と協力して、建物全体の監視範囲を拡大してきました。「近隣の町では、暴力事件や学校の運動場の破壊が報告されており、また、校内でも破壊行為が行われていることから、チェルムズフォード学区は、より積極的な解決策を講じたいと考えました」とLan-Tel社のセキュリティ・新規事業開発担当ディレクターのJohn Grennon氏は述べています。
Lan-Tel社はAxisのエンジニアと緊密に協力して、学区のセキュリティをアップグレードするための、考え得る最善のソリューションを開発しました。 「高度な機能だけでなく、優れた信頼性からもAxisの製品をお勧めしました」とGrennon氏は述べています。
現在、同区はAxisの487台の高解像度監視カメラ (うち80台はマルチセンサーカメラ) を運用しており、727のユニークなストリーミングビューをキャプチャーしています。 「これらのAxisカメラから取得したビデオは素晴らしいものです」と、チェルムズフォード公立学校情報通信技術サービスディレクターであるBill Silver氏は述べています。 「管理者は学校で何が起きているのか、驚くほどよくわかります」。
「また、玄関や廊下にカメラが設置されているのを見ると、生徒たちはより安全であることがわかって安心し、より良い行動をとることができると思います」とSilver氏は述べています。 高解像度のビデオを持つことは、管理者が犯罪者 (電子タバコセンサーがトリガーされた後にトイレを出た人物や、殴り合いに関与した人物など) を迅速に特定し、必要に応じて適切な措置をとるのに役立つと、彼は述べています。
同学区はチェルムズフォード警察署と緊密に連携しているため、警察署から校舎内や周辺にカメラを設置する場合にどのような場所に設置すると最適な表示が得られるかなどの専門知識を得ています。 この関係は、リアルタイムの警告など、警察署が学区のカメラシステムに24時間365日フルアクセスできるようにすることにも及んでいます。 「彼らは私たちの環境を完全に把握しているため、緊急時に重要な時間を節約できます」とSilver氏は語っています。
最近、学区と警察署の両方がAXIS Camera Station Proビデオ管理プラットフォームに移行したため、両者の統合がよりシームレスになりました。
「これは非常に特殊な状況です」とJohn Grennon氏は述べています。 「マサチューセッツ州の他の自治体では、このような機関間の直接的な協力は見られません」。
システム管理の改善
チェムスフォードの以前のビデオ管理システムには問題がありました。 カメラがオフラインになったり、正しく録画されなかったりしても、誰も問題発生のアラートを受け取っていませんでした。 さらに、このプラットフォームは高解像度での録画ができないため、ビデオ画質が非常に粗くなっていました。 AXIS Camera Station Proへの切り替えにより、はるかに強力で信頼性の高いビデオ管理プラットフォームが実現しました。
「AXIS Camera Station ProはAxis Zipstream テクノロジーによる圧縮をサポートしているため、カメラの最高解像度で連続録画できるようになり、動きの録画だけのときよりもビデオサーバーで占有するスペースが少なくなりました」と、Bill Silver氏は述べています。 「これは、Axisソフトウェアに組み込まれているプログラミングの品質を物語っています」。
Silver氏はAXIS Camera Station Proを通じて、カメラ、ホーンスピーカー、セキュリティレーダーなど、学区のすべてのセキュリティ装置を制御しています。 「私が最も感銘を受けたのは、非常に特殊なことを行うように各装置をプログラムできることです」とSilver氏は説明しています。 たとえば、彼は、誰もいないはずの屋外でカメラやネットワークレーダーが動きを検知すると、ホーンスピーカーから警告メッセージを送信するように設定しました。
無償のソフトウェアツールであるAXIS Device Managerにより、Silver氏はAxis製装置のライフサイクルメンテナンスを効率化しました。 数回のキーストロークで、ファームウェアのアップグレードと新しいアプリケーションをインストールし、新しいサイバーセキュリティコントロールを適用して個々のカメラまたはカメラグループの設定を変更できます。 また、各装置のライセンスや保証の状況も確認できます。
人気のあるシステム機能の一つに、各建物内のカメラの配置を示すインタラクティブなインシデント管理マップがあります。 ユーザーがカメラアイコンをクリックすると、デスクトップにカメラビューが即座にポップアップ表示されます。 「私たちの管理者は、建物のレイアウトを知っているため、この機能を気に入っています」とSilver氏は説明しています。 「これは、探しているものを見つける本当に早道です」。
スタジアムの破壊行為および安全への取り組み
チェルムズフォード高校の高価な資産であるフットボールスタジアムが学区全体のセキュリティアップグレードに含まれていました。 「高価な芝生のフィールドや、音響・照明システム用の重要なハイエンド機器が入ったプレスボックスがあり、これらを保護する必要があります」と、Silver氏は語っています。 「新しいシステムを導入する前は、スタジアム内に2台のカメラしかなく、入口とスナックバーに焦点を合わせていました」。
Silver氏はLan-Tel社に相談して、スタジアムの監視を強化するスマートな方法についてブレインストーミングを行いました。 Lan-Tel社はAxisの技術スタッフのアドバイスを得て、プレスボックスに高速なAXIS Q60 Seriesパン/チルト/ズームカメラを組み込んでフィールド全体をキャプチャーするソリューションを考案しました。
インテグレーターは、フィールドのさまざまなエリアを監視するために、AXIS Q17 Seriesバレット型カメラをスタジアムの新設された街灯柱に取り付けました。 これらの4K解像度のカメラには、超高感度センサーとLightfinderテクノロジーが搭載されているため、低光量のシーンでも優れたフォレンジック画像を学校に提供できます。
新しいAXIS Camera Station Proは、古いVMSよりもはるかに信頼性が高いです。 低光量でもより鮮明なビデオを録画しています。Axisは、拡大するセキュリティシステムをより効果的に設計・管理するための無料のツールを多数提供してくれました。
同社は、2つの街灯柱に設置されたAxisセキュリティレーダーでカメラを補強し、インテリジェントで、監視範囲を重ね合わせた検知を提供しました。 装置は、高度な分析機能を内蔵しており、フィールドで起きたあらゆる動きを即座に検知できます。 「レーダーは、人間や車両が近づいてきたら、その速度も含めて知らせてくれます」とSilver氏は説明しています。 「その後、カメラを使用して何が起こっているかを視覚的に確認し、必要に応じて状況を緩和するための措置を講じることができます」。
スタジアムのすぐ裏に高速道路があるため、Lan-Tel社のチームは施設のそばを、スピードを上げて走る車の動きを除外するようにカメラとレーダーを設定する必要がありました。 「そうしなければ、学校も警察も誤報をたくさん受けていたでしょう」とJohn Grennon氏は語っています。
Axisのホーンスピーカーは、スタジアムのセキュリティにおける重要な要素の一つです。 Silver氏は、侵入者にそのエリアから退去するよう警告を発するようにプログラムしました。 学校は町のスポーツリーグやサマーキャンプ、コンサートの主催者などの外部団体にスタジアムを貸すことが多いため、Silver氏はホーンスピーカーを、グループに割り当てられた時間が終了したことを通知したり、イベントで仲間からはぐれた人に敷地から出るように伝えたりするための便利なツールと考えています。
「この設定の優れた点は、何が起こっているかをリアルタイムで把握できることです」とGrennon氏は述べています。 「また、警察との直接の連携も可能であるため、応答者は人や財産を保護するためにほぼすぐに対応することができます」。
協力を大切にする
また、トレーニングや継続的なサポートも、スムーズな導入の鍵となっています。 オンサイトトレーニングに参加することで、Silver氏の主要なセキュリティシステム担当者は、Axisのエンジニアと直接対話し、システムを最適化する方法を学ぶ機会を得ました。 「AXIS Camera Station Proの資格を持つスタッフがいることは大きなメリットです」とSilver氏は述べています。 「万が一、サポートに電話する必要が生じたとしても、すでにシステムを理解した上で会話を始めているため、より早く解決することができます」。
将来の安全およびセキュリティのアプリケーションを想像する
「私たちのセキュリティ システムは常に進化しているように感じます」とSilver氏は述べてます。 「学校をよりよく保護し、より安全にするために、探求すべき新しいアイデアと新しい技術が常にあります。 スタジアムでレーダーが活躍しているのを見た今、建物の安全を確保するためにレーダーを活用できる他の方法を考えることができます」。
Silver氏はまた、ボイラーの動作や熱に弱い機器を監視するためにAxisのサーマルカメラを導入する可能性も考えています。 さらに、アクセスコントロール装置を導入し、AXIS Camera Station Pro Secure Entryを利用して、ビデオ監視とアクセスコントロール管理を組み合わせたシステムの効率性を活かしたいと考えています。
Silver氏は、学区がAXIS Camera Station ProプラットフォームとAxisのテクノロジーを使用してこれまでに完了したことは、氷山の一角にすぎないと感じています。 「この統合システムが、生徒や建物、そしてスタジアムを利用する地域の団体をより安全に守るために役立つさまざまな方法を模索し始めたところです」。