1日15,000枚のナンバープレートを撮影
サンペドロ市は、光ファイバーの導入に続いて430台のアクシスIPカメラやナンバープレート読み取り技術への投資を進め、「スマートシティ」への道を歩み始めています。
ミッション
サンパウロはブラジルの主要な州都の中で最大のGDPを誇っています。 しかし、サンパウロ州の内陸部は、チリなどの国よりも大きな経済力を持っています。 首都から200キロ離れたサンペドロは、近年、人口増加とともに犯罪率が上昇しています。 サンペドロにはビデオ監視システムがまったく存在しなかったため、経済成長を維持するために行動を起こす必要がありました。 サンペドロが取った策は、20 kmの光ファイバーケーブルに投資し、デジタルビデオ監視システムを使用して住民と観光客の安全性を高めていくことでした。
ソリューション
同市では、公共施設、学校、病院、街路、大通りを監視するために、約430台のアクシスネットワークカメラを設置しました。 市の入口に設置されたアクシスネットワークカメラは、車両のナンバープレートを読み取ります。 この情報は、映像とともに、市の警察や政府機関と共有されます。カメラは安全性の向上に加えて、都市に水を供給する貯水池の水位を表示するためにも使用されています。
結果
システムを導入したことにより、事件への警察の対応が迅速化されました。 これにより、観光客と地元の人々の両方の安心感が高まりました。 システムは毎日15,000件のナンバープレート番号を取得しています。 事業展開後の最初の数か月間は、犯罪者の逮捕率が133%も上昇しました。 システムの映像は、市の給水の監視や、公共サービスの機能に関する情報を市の部門に提供するためにも使用されます。
機器の利点と信頼性がアクシス製カメラを採用する決め手となりました。 4年間続けて稼働しているカメラもいくつかあります。 保守頻度は非常に低く、プロジェクトの拡大にはそれが欠かせませんでした。
捜査のサポート
サンペドロの街路は、AXIS Q6114-E、AXIS P5635-E、AXIS Q6155-E Network Camerasで監視されています。これらのカメラは警察も活動の計画に使用しています。 この「スマート」システムを導入してから、サンペドロでの警察のおとり捜査の成功件数は、半年間で6件から14件に増加しました。 同じ期間に現行犯逮捕された容疑者の数は、100%増加しました。
この撮影方法を使用して解決された事件には、盗難や強盗も含まれています。 また、その半年間に市内で報告された殺人事件の解明にも役立ちました。 その他の興味深い事例として、ある広場で財布を紛失した人の事件が挙げられます。 この窃盗事件の犯人は映像を手がかりに特定され、被害者は財布を取り戻すことができました。
「これらのツールは、複数の事件を引き起こした犯人を特定し、逮捕の証拠を入手するのに役立つことがよくあります」と、第3憲兵隊のSol Reys中尉は強調しています。
地域のギャングと戦うためのツール
サンペドロは詐欺師による一連の犯罪に対処してきました。 AXIS P1365およびAXIS P1365-Mk II Network Camerasを市内の3つの出入口に設置し、Digifortソフトウェアに接続しました。そしてこのソフトウェアで、1日平均15,000件のナンバープレート番号を撮影しています。
「車両が出入りする際に、ナンバープレート番号が保存されます。 この情報は、分析のためにサンパウロの憲兵隊にも送信されます。 システムが盗難車のナンバープレートを発見すると、その情報がサンペドロ憲兵隊に送信されます」と、サンペドロ市オペレーションおよびインテリジェンスセンターの責任者であるFrancisco Guerreiro氏は説明します。 これにより、この地域の別の都市であるリオ・クラロから、計画を実行するためにサンペドロに来始めた詐欺師を逮捕できます。
使われたナンバープレート番号の画像を使用することで、警察は犯罪者を追跡して特定することができます。 「私たちはナンバープレートを自動的に記録する監視センターを設置しています。 車両が市内に入ると、システムが憲兵にアラートを送ります。 カメラが市全体に設置されているため、事件が発生した場合は、犯罪者がたどる可能性のあるルートを追跡したり、容疑者に近づく前に映像を使用して警官隊を準備したりできます」とGuerreiro氏は説明します。
リモートディスプレイ
市内にある19のすべての学校には、病院、公共施設、主要な保健医療センターと同様に、カメラが設置されています。 市の部門では、公共サービスを評価したり、生徒の登下校を監視したりするために、その映像を見ることができます。
給水
カメラは、市の給水を担当するサンペドロ独立上下水道サービス (SAAESP) の貯水池の水位をチェックするためにも使用されます。 この独立機関は、市内に水を供給する11のアルトワ式井戸と30の貯水池を担当しています。 ズーム機能とPTZ機能を備えたAXIS M1125-EおよびAXIS Q6155-E Network Camerasが貯水池の上に設置されました。
ビデオ監視センターでは、最大2 km離れた場所の映像を表示できます。「SAAESPの貯水池の場合、映像の利用は公共の安全のためだけではありません。水位をチェックし、市の近隣地域の水不足、無人メンテナンスの必要性、さらには貯水池が満杯になった場合の漏水を防ぐためにも利用できます」とGuerreiro氏はコメントしています。
導入のきっかけ
市政府がアクシスに初めて触れたのは、2013年に開催されたISCブラジルの展示会でした。アクシスのブースでは、公共安全のために新たに開発を行う都市のシミュレーションを紹介していました。 「ISCでアクシスやその機器のテクノロジーと信頼性について知りました。それがきっかけでアクシスのIPカメラを採用することになりまいた」とGuerreiro氏は振り返っています。
