機密文書の機密の維持
DS Graphics | Universal Wilde社は、Axis の統合監視およびアクセスコントロールソリューションにより、業務と機密性の高い顧客文書を保護しています。 このシステムは、安全性とセキュリティの向上に加えて、セキュリティ監査のための詳細なユーザーログを提供します。
課題
DS Graphics | Universal Wilde社がマサチューセッツ州の自社のウェストウッド工場とロックランド工場をカントンの1つの施設に移転した際、307,000平方フィートの新しい建物を保護できる包括的なセキュリティソリューションを設置する必要がありました。 また、積込ベイ、機械操作、資材運搬、保管場所など、重要なエリアをカメラで完全に監視することも求められました。 また、詳細なユーザーログを維持できるドアコントロールシステムも必要でした。 機密性の高いコンテンツを含むドキュメントを印刷するため、これらのコンポーネントは、顧客が要求する「システムと組織の管理」(SOC) 監査に準拠するために必要でした。
解決策
統合ソリューションプロバイダーでAxisのパートナーでもあるCross Camera Controls社は、監視とアクセスコントロールの統合ソリューションを構築しました。これは、AXIS Camera Stationビデオ管理システム、20台以上のAxisパノラマおよび固定ドームカメラ、Axisネットワークビデオインターコム、Axis Camera Station Secure Entryと組み合わせたRFIDリーダー付きドアコントローラー、従業員バッジ確認用Axisホーンスピーカー、ドアベルを増幅するPAなどで構成されています。 このシステムにより、DSG | UW社のセキュリティスタッフは、建物の周囲と内部の監視、関係者以外の入場制限、訪問者の審査、特定のイベントに関するアラートの受信などを行うことができます。 また、SOCコンプライアンス監査に対応するため、ユーザーログを1年分以上保存することもできます。
成果
DSG | UW社では、Axisのパノラマカメラを使用することで、監視範囲を犠牲にすることなく、カメラ台数を抑えることができました。 ドアセンサーは、建物の空調管理区域にあるドアが開いたままになっていると、すばやく警告を発して、機密性の高い在庫の紙を環境被害から守るために役立っています。 またパンデミックの中に出張を避けたい顧客向けに、Axisテクノロジーを使用して徹底的な仮想セキュリティ監査を実施することもできるようになりました。
これらすべてのAxisシステムを組み合わせることで、当社の施設や従業員だけでなく、お客様のために作成する機密文書も保護することができます。 このシームレスな統合は、お客様から要求される厳しいSOCコンプライアンス基準を満たすために必要不可欠でした。
機密性の高い顧客ドキュメントの制作
DS Graphics | Universal Wilde (DSG | UW) 社は、企業や政府機関向けに印刷物や電子情報を制作・配信する総合コミュニケーション企業で、販促物、財務報告書、保険証書から、大学入試、有権者登録用紙、陪審員召喚状まで、あらゆるものを扱っています。 マサチューセッツ州カントンの施設で行われるプロジェクトのほとんどは、個人を特定できる情報や保護が必要な医療情報、配布を厳密に管理する必要があるその他のコンテンツを含んでいます。
「1か月に何千万通という郵便物を郵送することもあります」と、DS Graphics | Universal Wilde社のセールス・マーケティング担当取締役副社長であるクロス・ウェルズ氏は述べています。 「生年月日や製品発売の予定など、お客様の機密データを不正なアクセスや流通から守るために、最高品質の作品を作るだけでなく、保護することもお客様から期待されています」。
そのため、多くのお客様は、当社が制作した資料の完全性と機密性を保護するために導入したセキュリティシステムとプロセスコントロールの定期的な監査を提出するよう求めています。 「このようなSOC準拠監査で良い結果を出すことは、お客様との信頼関係を築く上で欠かせません」とウェルズ氏は語っています。
完全に統合されたセキュリティソリューションへの投資
DSG社は、マサチューセッツ州カントンにある307,000平方フィートの新しい建物にウェストウッド工場とロックランド工場を統合した際、古い2つの物件に導入していたものより強固なセキュリティシステムを導入することにしました。 「当社は、ビデオ監視とアクセスコントロール、アラームを統合した、より包括的なソリューションを探していました」と、DS Graphics | Universal Wilde社のIT・クライアントサービス担当取締役副社長、ケビン・モロイ氏は説明しています。
DSG | UW社は、その目標を達成するために、総合ソリューションプロバイダーのCross Camera Controls (CCC) 社とそのパートナーに依頼しました。 CCC社は、AXIS Camera Stationビデオ管理システムを設置しました。このシステムは、20数台の高解像度Axisパノラマカメラと固定ドームカメラ、Axisネットワークビデオインターコムと暗号化RFIDバッジリーダー、Axisドアコントローラー、Axisネットワークホーンスピーカー、DSG | UW社のVoIP電話システムとのインターフェースなどを管理します。 この統合セキュリティソリューションを提供することで、商用スペースの敷地周辺だけでなく、その中にいる従業員や貴重な資材も守ることができます。
「すべての装置は固有の目的を持っています」と、Cross Camera Controls社のマネージングディレクターであるトーマス・リーンハルト氏は説明しています。 「カメラは敷地周辺と内部を監視し、アラートをトリガーします。 従業員は入退室管理リーダーにバッジをかざして中に入ります。受付担当者はビデオインターホンで訪問者を確認してから、遠隔操作でエントランスを開錠します。」
「AXIS Camera Stationを介してすべてのテクノロジーをリンクすることで、DSG | UW社の警備部門は発生しているイベントを迅速に検知し検証することができます」と、ラインハルト氏は続けます。 「これにより、自社の業務やお客様の知的財産の保護に、より積極的に取り組むことができるようになりました」。
CCC社は、AXIS Site Designerツールを使って仮想フロアプラン上で機器を選択およびレイアウトし、設置に使用した製品モデルや製品番号を記録しました。 「AXIS Site Designerにより、プロジェクトで使用したすべての機材を当て推量する必要はありません」とリーンハルト氏は述べています。 「整理整頓にとても役立っています」。
クライアントの要望をすべて満たす
ケビン・モロイ氏は、Axisテクノロジーの導入におけるいくつかのメリットを指摘しています。 「Axisの180°および360°カメラは鮮明な画像を提供することに加え、監視範囲を犠牲にすることなくカメラ台数を減らすことができます」と、モロイ氏は語っています。 「それは当社にとって大きなことです」。
十分なセキュリティログを維持することは、もう1つのメリットです。 「ほとんどのクライアントが、セキュリティバッジのユーザーログを365日分保存することを要求しています」とモロイ氏は述べています。 「AXIS Camera Station Secure Entryは、最大7万件の認証情報を管理できるだけでなく、顧客の必要に応じて1年以上ログを保存することも可能です」。
Axisソリューションが解決したもう1つの課題は、騒がしい実稼動環境でドアベルを聞く方法でした。 「一刻を争う荷物の集配に来たトラック運転手がドアベルを鳴らしたり、ノックをしたりしても、誰にも聞こえません」と、トーマス・リーンハルト氏は語っています。 「そこで、ドアベルからAxisネットワークホーンスピーカーに信号を送り、倉庫内で非常に大きな着信音を鳴らして、誰かが待っていることを知らせるように設定しました」。
半開きのドアの追跡から、行方不明の荷物まで
多くの工場と同様に、DSG | UW社は、従業員を保護するために広範なシステムと安全プロトコルを制定しています。 また、機器の使い方や機密情報の扱い方などについても、厳しいトレーニングを受けています。 「当社は、従業員のトレーニングと経験に最大限の自信を持っていますが、万が一、何かが起こった場合、Axisテクノロジーによって、監視し、迅速に事態を緩和することができます。」と、クリス・ウェルズ氏は述べています。
モロイ氏は、例として保管室のケージへのドアや防火扉に設置されたドアセンサーを挙げています。 これらのセンサーはアラートをAXIS Camera Stationに送信し、カメラはイベント発生源の活動を記録します。 「誰が非常口を開けたままにしたか、時間外にケージに入ったか、すぐにわかります」と、モロイ氏は語っています。 「特に、ドアを開けたままにしておくと、温度調節機能が損なわれたり、在庫の紙が傷んだりする可能性があるため、注意が必要です」。
アラートのログ記録に加えて、AXIS Camera Stationのスマート検索機能により、特定のインシデントビデオを簡単に見つけることができます。 「ある金曜日の夜、クライアントのプロジェクトのパッケージが営業時間外に届きました」と、ケビン・モロイ氏は回想します。 「夜勤者が受け取って脇へ置いたのですが、朝勤者に置き場所を知らせるのを忘れていました。 AXIS Camera Stationにリモートでログインし、関連するビデオを確認して、不足しているパッケージをすばやく見つけることができました。 おかげで、週末の制作が丸々1日空くという事態は避けられました」。
仮想セキュリティ監査の実施
DSG | UW社にとって大きな驚きだったのは、Axisシステムを使って、対面でのコンプライアンス監査から仮想監査に切り替えることができたことです。 「通常、クライアントはここに来て、工場内を歩き、ユーザーログを確認します」と、クリス・ウェルズ氏は説明しています。 「しかし、パンデミックでは、それを行うことに消極的なクライアントがいました」。
そこで、ケビン・モロイ氏は、Axisカメラ、AXIS Camera Stationソフトウェア、および画面共有を使用して、施設の仮想ツアーをクライアントに提供しました。 「それは私たちにとって驚くべきことでした」とウェルズ氏は述べています。 「それは、当社がクライアントによるセキュリティ監査に合格するのに十分でした。前代未聞です」。
さらにウェルズ氏は、仮想監査の実施により、クライアントは監査チームをカントンの施設に派遣する旅費を節約して、従業員を健康リスクにさらす可能性を減らすことができたと指摘しています。
システムの更新を効率的に維持する
「Axisソリューションを導入する大きなメリットは、エンドユーザー、インテグレーター、メーカーがパートナーとして協力することです」と、トーマス・リーンハルト氏は述べています。 「最高品質のカメラ、ドアコントローラー、ネットワークビデオインターコム、ホーンスピーカーに加えて、AxisはAXIS Camera Stationシステムに豊富なツールが組み込まれているため、デバイスの構成、ファームウェアアップグレードとアプリケーションのインストール、サイバーセキュリティコントロールの適用を容易に行うことができます。」。
たとえば、Axisがソフトウェアやファームウェアの更新をWebサイトに投稿した場合、インテグレーターはAXIS Device Managerを使って、該当するすべてのデバイスにアップグレードをダウンロードできます。 「AXIS Device Managerを使用すると、各Axisデバイスを個別に更新するのではなく、グローバルに更新をインストールできます」と、リーンハルト氏語っています。 「これにより、日常のメンテナンスがとても迅速かつ簡単になるので、DSG社は自社で多くのことを行うことができます」。
ビデオ活用のケーススタディ - DS Graphics
DS Graphics | Universal Wilde社は、システムインテグレーターのCross Camera Controlsの協力を得てカントンの新施設にAxisのテクノロジーを導入しました。このテクノロジーがもたらすメリットについて詳しくご紹介します。