早い段階で、オープンスタンダードのみを使用して独自のプロトコルを避けることで、拡張性を高め、機器のコストと消費電力を大幅に節約することを決定しました。
また、イノベーションを拡大し、複雑な課題を解決するには、主要機器は1つより2つの方がよいことも最初からわかっていました。 そのため、オープン性とロイヤルティに基づいて、ポートフォリオ全体に厳密な2層分散モデルを確立しました。 そして、技術的および販売上のパートナーシップのためのプログラムやフォーラムを広げ続け、競合他社が参加できるようにすることもありました。
Axisは独自のネットワーキングのスキルと想像力を活かして、カメラをネットワークに接続するというアイデアを生み出しました。 1996年、Axisは世界初のネットワークカメラであるAXIS Neteye 200を発売します。この時から、インターネットに接続して世界中のどこからでも何が起こっているのかを見ることができる時代が始まったのです。 また、既にCCTVシステムを大規模に設置している現場のために、最新のIPテクノロジーにもアクセスできるようにネットワークエンコーダを製作しました。
最初のネットワークカメラの開発時、画像処理チップセットの市場はありませんでした。 そこで、チップセットを独自に設計し、ビデオセキュリティの目的に合わせて調整するという戦略的な選択を行いました。
Axis Real Time Picture Encoder (ARTPEC) が誕生し、最適化された方法で画像処理、圧縮、ビデオ分析、ネットワーク機能をサポートできました。 自社製のチップセットを使用することで、製品の照明およびストリーム管理を極めることができました。
ARTPEC-1を使用した最初のネットワークカメラのAXIS 2100も、まったく新しい組み込みオペレーティングシステム (現在は組み込みLinuxとして知られるもの) をベースとする内部装置ソフトウェアアを搭載した革新的な製品でした。 製品ポートフォリオを迅速かつ効率的に開発できるようにするため、独自のRTOS (リアルタイムオペレーティングシステム) を廃止して、Axisとともに成長することが期待されるμClinuxを採用することにしました。 AXIS 2100は、組み込みLinuxを使用した世界初の量産製品であり、製品範囲に関する一貫性のある新しい標準を確立するために貢献しました。
可能な限り多くの既存のニーズを満たせるように、ポートフォリオを市場最大規模まで拡充しました。
次のような新しい製品カテゴリを追加し続けました。 PTZカメラ、屋外対応カメラ、サーマルカメラ、パノラマカメラ、モジュラー型カメラ、車両搭載向けカメラ、エンコーダサーバー、VMS、ビデオ分析などです。
統合を合理化するためのすべてのサポートを備えた、ソフトウェア開発者専用のプログラムを作成しました。 公開から5年が経過する頃には400社がこのプログラムに参加し、Axisは統合型ネットワークビデオ製品の代表的ブランドに駆け上がりました。 また、Axisは、自社製ネットワークビデオ製品でのサードパーティ製アプリケーションの動作を初めて実現した企業でもあります。
Axisでは、トレーニングサービス、オンラインコース、ガイド、顧客向け資料、TCO計算などを含む包括的な教育プログラムを通じて、ネットワークビデオのメリットに関する知識を共有し、情報を広めています。 .
毎年、2,000社を超えるパートナーが世界中でトレーニングに参加しています。
それらのソリューションの新しい要素の開発を開始し、さらに多くのアナログデバイスをIPに切り替えました。 設置から運用まで、可能な限りシンプルで使いやすいソリューションを確保しながら、お客様のセキュリティとビジネスパフォーマンスを最適化するためです。
この新しいミッションを通じて、Axisはネットワーク監視システム用サイバーセキュリティ業界をリードする存在になりました。 Axisは、顧客が適切な手順をふまえてインフラストラクチャとデータを保護できるように、リスクと影響の評価をお手伝いしています。
最近のAxisの拡大期において、キヤノンはAxisの株主を対象に公開買い付けを行い、2015年にはAxis株の過半数を所有しました。とはいえ今後もAxisは独立した企業として、自社の事業の強化に邁進していきます。 キヤノンとの協力を通じて、サステナビリティリスクに体系的かつ集中的に対応しつつ、そういったリスクに対する意識の高揚に務めていきます。
サステナビリティは、Axisにとって長年の関心事であり続けています。 2007年、Axisは国連グローバルコンパクトの10原則に署名しました。これがAxisのサステナビリティ戦略の基盤となっています。 持続可能性に関するAxisの戦略と取り組みは、2010年以降、毎年レポートで公開しています。Axisは、自社の事業が利害関係者に与える影響について長期的な経済的、社会的、環境的責任を担い、ビジネス上の関係においてはAxisの価値観に従って倫理的で透明性が高く、責任ある行動を行います。