BMWグループで製造車両の革新的な品質検査を支えるAxis製カメラ
自動車業界のリーディングカンパニーとして知られるBMWグループは、デジタル領域で革新的なアプローチを開発するロールモデルでもあります。 同グループは特に人工知能 (AI) に注目しており、 Axis Communicationsはその目的に適合したネットワークカメラを納入しています。導入されたカメラはAIQX (Artificial Intelligent Quality Next) をはじめとする社内テクノロジーと統合され、BMWグループの製造プロセスで活用されています。
BMW iFACTORY
BMW iFACTORYはデジタル化に取り組むBMWグループの重要拠点であり、世界中で操業する同社の工場に先見的なコンセプトを発信しています。 人工知能 (AI) を主軸にして車両生産手法を刷新し、その改革を深く浸透させることで、物流に至るまでの多様なプロセスが自動化されています。 BMWグループはすでに400を超えるAIソリューションを運用しており、経営のあらゆるレベルでイノベーションを推進しています。
AIQX: 生産プロセスをAxis製カメラで監視
品質自動化の最前線では、センサーとAIを活用して品質管理プロセスを効率化するBMWグループ専用のAIQX ITプラットフォームが運用されています。 視覚と音声に基づく重要な検査のため、組み立てラインにはAxis製ネットワークカメラが戦略的に配置され、視覚データを提供しています。 リアルタイムの車両位置特定機能と同期する一連のカメラが車両の画像を切れ目なく取得し、生産プロセス全体で精度の高い監視と検査を実施しています。
BMWの新車の各コンポーネントは、ボンネットやドアハンドルのBMWロゴなど細かく複雑な部分までしっかりカメラに撮影されて精査されます。高度に自動化されたこの品質管理手法は、多くの工場でわずか数分の1秒の間に行われています。 このプロセス全体のオーケストレーションは、AIQXとAIに基づいて実行されています。より正確には、深層学習に基づくコンピュータービジョンテクノロジーをベースとしています。 これにより、AIQXプラットフォームは収集された何百万ものデータポイント (主に画像とビデオ) に基づいて、設計上の欠陥やさまざまなエラーを自動的に検出できます。
デジタル化の先駆者であるBMWグループで、自動車生産用AIソリューションや車両品質検査の最適化にAxisのカメラが活用されていることは大変な栄誉です。 またAxisは持続可能性やデータ保護の価値観をBMWグループと共有しており、相互のプロフェッショナルの交流に大きな意義を感じています
画質重視の選択: AXIS P14シリーズとAXIS Q1798-LE
配備されたカメラの多くは、AXIS P14 Bulletカメラシリーズの製品です。 この製品にはAxis Forensic WDRとLightfinderテクノロジーが搭載されており、低照度環境や薄暗い状況でも実物に近い色調で撮影できるほか、詳細なフォレンジック情報も記録します。 このためカメラは工場内の明るさの変化に左右されることなく、車両内部の細やかで複雑な検査には欠かせない、ひときわクリアな画像を取得することができます。
AXIS P14シリーズは、多彩な露出シナリオで一貫した画質を保ちます。 車両の色が白でも、あるいは暗色でも、カメラが認証プレートにすばやく適応し、信頼性の高い高画質の画像をAIに提供することで分析の正確性が確保されます。
卓越したフォレンジックイメージング機能が人気のAXIS Q1798-LE Bulletシリーズもまた、BMWグループの現場には欠かせない製品です。 10メガピクセル解像度の4/3インチイメージセンサーと焦点距離12～48mmのCanonレンズを搭載しており、水平方向に90°の広角ビューで細部まではっきりと撮影します。 さらにパフォーマンスを高める4倍ズームと電子動体ブレ補正 (EIS) も内蔵しています。
また、このような業務用のカメラ製品を導入すると照明付きのカメラゲートに費用を投じる必要がなく、設備投資費用を引き下げることができます。 この製品はわずか1本のネットワーク接続で動作します。またプラグアンドプレイ仕様ですばやく、手間をかけることなく設置でき、総所有コスト (TCO) の削減に貢献します。
リアルタイムの画像分析で生産効率を高める
リアルタイムのビデオ画像はクラウドベースのAIQXプラットフォームにすばやく送信され、即座に高度なAIアルゴリズムを使用した分析にかけられます。 生産ラインのスタッフはスマートデバイスからすみやかに分析済みデータにアクセスできます。このため、車両の製造工程が先に進む前に不備を特定して解決することが可能です。 たとえば担当者は、適切な認証プレートが正しい位置に取り付けられているかすばやく検証できます。 検出された不備を迅速に修正することで下流工程に生じる問題や欠陥を大幅に最小限に抑えることができ、結果的に時間とコストが大幅に節約されます。
組み立てプロセスにおける異常の特定から完全性の検証、バリアントの特定まで、AIQXは複数の機能を提供します。 このようなテクノロジーの進化は担当者のプレッシャーを緩和すると同時に、製品の品質に一貫性を確保します。 このエンドツーエンドの革新的な品質管理アプローチはすでに世界中のすべてのBMWグループ工場に導入されており、車両製造プロセスの転換が進んでいます。
サイバーセキュリティと持続可能性
AXIS P14シリーズ、そしてAXIS Q1798-LEはセキュリティを強みとする製品です。内蔵のセキュリティ機能が不正アクセスを阻止し、強力なシステム保護を実現しています。 またAxis Edge Vaultを含むデバイスIDの保護手段も備わっています。
Axis Communicationsは持続可能性にも重点を置いており、卓越した素材効率とエネルギー効率を実践ししています。 Axisは製品の耐久性と信頼性を重視し、環境に配慮した慣行を実践しています。
