学校がセキュリティカメラを使ってスポーツをライブストリーミングする
オハイオ州のジャクソン地方学区は、Axisのカメラとそのパートナーのストリーミングアプリを使用して、サブスクリプションベースのプラットフォームでスポーツイベントやコンサートをライブストリーミングしています。
ジャクソン地方学区 (JLSD) は、セキュリティと安全を越えたメリットを提供するAxisテクノロジーを使用する独特なやり方を見つけました。 このアイデアはパンデミックによるソーシャルディスタンス確保の要件から生まれましたが、それ以来、完全なビデオストリーミングソリューションに発展し、ある程度採算が取れています。 オハイオ州マシロンにあるJackson Local High School (JLHS) は、Axisのカメラを使用して代表チームのスポーツイベント、コンサート/合唱団の演奏などのコミュニティイベントをライブストリーミングしています。 このソリューションは、ビデオに加えて、効率的なサブスクリプションベースのモデルで試合のスコアや音声実況放送を提供します。
2020年、ジャクソン地方学区のテクノロジースペシャリストであるキース・オーバーマイヤー氏は、新学期からフットボール、サッカー、バレーボール、野球/ソフトボールの試合が再開された際、より多くの人が試合を観戦できるようにするにはどうしたらよいかと考えながら忙しい日々を過ごしていました。 彼は、学校のスタジアムのシートに座って試合を観戦できる人数を制限するソーシャルディスタンスのガイドラインを守るために、テクノロジーを使って調査しました。
私たちは何年もAxisの製品を使用してきました。 そこには品質があり、私はCamStreamerのようなパートナーアプリケーションをカメラ上で直接使用するための統合プラットフォームに精通していました。
「私たちは、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の影響でライブイベントに参加できない人々にビデオストリーミングサービスを提供できればすばらしいと考えました。 キース氏は、これらの要素を接続してサービスを提供する方法を見つけるのに尽力してくれました」とジャクソン地方学区のコミュニケーション担当ディレクターであるトッド・ポーター氏は説明しています。
シートスペースのほかに、健康上の理由で会場に足を運べない人たちが、家でリモート観戦することを好むという別の問題もありました」とオーバーマイヤー氏は述べています。
「私たちはセキュリティプラットフォームにAxisの製品を長年使用してきました。 そこには品質があり、私はCamStreamerのようなパートナーアプリケーションをカメラ上で直接使用するための統合プラットフォームに精通していました。 私は教会でAxisのカメラから直接ライブストリーミングした経験があるため、その秋に学校に戻ってきたときにスポーツイベントのライブストリーミングソースとしてAxisのカメラを使用する道筋を見つけるのは簡単でした」とオーバーマイヤー氏は説明しています。
ゲームに応じて異なるカメラを使用する
当初、オーバーマイヤー氏と彼のチームは、高校のフットボールのホームゲームやサッカーの試合を見るためのライブストリーミングソリューションを構築しました。 これらの試合のために、AXIS P56 PTZ Series (パン/チルト/ズーム) カメラが採用され、「オペレーターが直接制御して試合全体を通してボールを追跡できるようになりました」と彼は言っています。
その後、春のスポーツシーズンが始まると、JLSDは野球とソフトボールの試合観戦用にAXIS P32 Dome Seriesカメラを設置しました。 ホームベースの真後ろに設置されたカメラの視野は、ファウルラインからファウルライン、左翼から右翼までをカバーしています。 「固定フレームカメラとして、ビデオゲームに非常によく似たスポーツのビューを提供します。プレートの後ろから野球場を直接見る古いColecoVisionビューのようなものです」と彼は説明しています。 この設定の利点は、学校が試合当日カメラを操作する人を必要としないことです。
講堂で行われる合唱コンサートのライブストリーミングの場合、高校はカメラオペレーターを必要とせずに、再びAXIS P56 PTZ Network Cameraを使用しています。
ライブストリーミングを容易にするために、学校はCamStreamerのカメラ内アプリを使用することを選択しました。AXIS Camera Application Platform (ACAP) のオープンな性質により、このアプリを使用することができました。 コンサートなどのイベントがカメラのWebページでスケジュールされると、カメラはスケジュールに従って自動的に動作し、ビデオストリーミングをオン/オフにするために誰かがそこにいる必要はありません。 このアプリケーションでは、CamStreamerがカメラからYouTubeまたはFacebookにビデオを直接転送します。
「これはその最初の年のスポーツにとって良い解決策でしたし、講堂でも私たちにとって良い解決策であり続けています」と彼は言っています。 しかし、パンデミック後もサービスを提供し続けるためには、サブスクリプションベースのビデオストリーミングモデルを見つける必要があると、オーバーマイヤー氏は感じました。
サブスクリプションベースのサービスへの進化
現在のスポーツイベントでは、JLHSはBoxCastと呼ばれるサービスを使用しています。これにより、JLHSはライブストリーミングスケジュールを編成して有料で視聴者に提供することができます。 また、これにより、試合のスコアを放送に重ねて表示するなど、いくつかの統合機能が学校に提供されます。 カメラ出力をデコードしたり、学校のスコアボードに接続したりするには、デコーダが使用されます。
フットボールの試合の日には、AXIS P56 PTZ Network Cameraがすべてのアクションをキャプチャし、AXIS Companionビデオ管理ソフトウェアがラップトップ上で実行されます。 ラップトップに接続されているのは、Xbox Eliteコントローラーです。 ソフトウェアを介して、人がXboxジョイスティックでカメラのパン/チルト/ズームを制御します。
オーバーマイヤー氏は、AXIS Companionを使用すると、マウスを使って場所を指定したり、ズームインしたりすることで、カメラの動きを制御できるが、Xboxのコントローラーは、学校が通常雇う、試合の手伝いをする若者が馴染みやすく、とてもスムーズにすばやく反応できると説明しています。 ジョイスティックはカメラの照準を合わせるために使用され、トリガーボタンはズームインとズームアウトに使用されます。 この作業に必要なのは、1試合につき1人だけです。
「カメラを操作していると、Madden NFLのようなビデオゲームをプレイしている気分になります。 私たちにとって、それはアクションを追うための非常にダイナミックで豊かな環境であることがわかりました」と彼は説明しています。
そこから、カメラの出力は自動的にストリーミング機器に送られ、学校のスコアボードとの統合により、スコアがビデオにオーバーレイで表示されます。
体験の最後の1つは音声です。 フットボールの試合を放送した最初の年、同校はAXIS I/O Audio Moduleを使用して、パブリックアドレスシステムのミキサーからの音声を直接CamStreamerフィードにストリーミングし、ビデオと一致させました。 「私たちのフットボールストリーミングでは、アナウンサーが不在であったため、それは重要な部分でした」とオーバーマイヤー氏は言っています。 この方法は、今も講堂で行われるイベントに使われています。
しかし現在では、地元のラジオ局のアナウンサーがフットボールの試合を取材するために参加しているため、アナウンサーからのミキサーフィードは新しいストリーミングプラットフォームに結び付けられています。 これにより、視聴者に試合の実況と分析が提供されます。 「基本的には、フットボールのライブストリーミングにラジオ放送がかぶさっています。 音のないものを見るのとは対照的に、非常にダイナミックな視聴体験が得られます」とオーバーマイヤー氏は述べています。
バスケットボールなど、アクションの自動追跡が必要な一部のスポーツでは、JLHSはボールを追跡するように設計された動体検知機能を内蔵したスポーツ専用カメラを使用しています。
JLHSのソリューションでは、ホームゲームのライブストリーミングを実現するために、さまざまな方法で統合された3つのAxisハードウェアを使用しています。 ただし、同学区では、セキュリティの役割でMilestone XProtect DVRなど、その他のカメラや機器も使用しています。 スポーツストリーミングは、セキュリティ目的でのカメラの使用を妨げません。試合中であろうとなかろうと録画し続け、試合後にカメラが戻るホームポジションがあるものもあります。
「Axisとの最初のパートナーシップと協力関係がなければ、このビデオストリーミングが現在のように発展することはなかったでしょう」とポーター氏は強調しています。
ストリーミングプラットフォームによって管理されるサブスクリプション
ライブストリーミングプラットフォームにより、学校は試合ごとまたはシーズンごとに視聴者に料金を請求することができますが、サブスクリプションではプラットフォーム料金のすべてを完全にカバーできるわけではないとポーター氏は説明しています。 学校を支援する地元企業のスポンサーもいます。
視聴者は100ドルでオールスポーツ、オールシーズンのパスを購入するか、放送される試合数によって価格が異なるシーズンごとのスポーツパスを購入できます。 講堂からストリーミングされるイベントは無料です。 ライブストリーミングプラットフォームが電子購入を処理するため、学校はクレジットカード取引に関与する必要がありません。
このようなストリーミングサービスを地域社会に提供することで、地区と地域住民との協力関係がさらに深まったと思います。
地域社会とアスリートへのさまざまなメリット
ジャクソン地方学区のライブストリーミングソリューションがここ数年で進化するにつれ、オーバーマイヤー氏は他の学校も同様のソリューションに移行するのを目の当たりにしてきました。 これらのソリューションは、祖父母など、地元に住んでいない、あるいは直接観戦に行けない家族連れやファンが観戦できるようにすることで、地域社会との良好な関係を促進します。
さらに、大学のスカウト担当者がこのサービスを使っているため、学生アスリートに対する注目も増えています。 「私たちには、主要な大学の制度によってスカウトされている野球選手が何人かいますが、スカウトは選手が投球するたびに観客席に座ることはできません。 そこで、試合のビデオを送るようにスカウトから依頼されています」とポーター氏は説明しています。
最も重要なことは、ライブストリーミングソリューションにより、ジャクソン地方学区がニーズにオープンに対応して、サービスを提供するコミュニティとの関係を強化できるようになったことです。 「このようなストリーミングサービスを提供することで、地区と地域住民との協力関係がさらに深まったと思います」とポーター氏は語っています。
