緊急呼び出し件数が、50%以上減少
Securitas社、建設現場の周辺保護ソリューションにネットワークスピーカーを追加
課題
多くのインフラ企業の現場やプロジェクトは、都市の中心部に位置しているため、侵入者や破壊行為の標的になりがちです。フィンランドの建設会社、Kreate社は、特に夕方から夜にかけて、建設現場に侵入者が現れるという問題を抱えていました。
解決策
K r e a t e 社は、侵入者が近づかないよう、パートナーのSecuritas社に既存のセキュリティシステムのアップグレードを依頼しました。Securitas社は、既存の監視カメラとアラームで構成されるKreate社のセキュリティシステムをアップグレードするため、Axisネットワークスピーカーの設置を委託しました。建設現場の周辺保護にAXIS C1310-Eスピーカーが接続され、何者かが境界線を越えて侵入すると自動的に作動し、あらかじめ録音された音声メッセージが再生されるようになりました。
効果
「これらのスピーカーは簡単に設置できます。アラームに迅速に反応し、侵入者を現場から追い払うのに効果的です」とこの音声ソリューションを設計したSecuritas社のソリューションマネージャー、Rene Piiparinen氏は述べています。Securitas社にとっては、毎晩の警備員の出動回数が大幅に減ることになります。「呼び出し回数が劇的に減少しました。以前と比較して、平均で3分の1から半分になっています」とSecuritas社の販売部長、Mika Aro氏は話します。このスピーカーは、緊急時のスタッフへの指示にも使用できます。
呼び出し回数が劇的に減少しました。以前と比較して、平均で3分の1から半分になっています。
リアルタイムのIPベースPAシステム
「ここは建設現場で、保護されています。現在、閉鎖されています。この場から立ち去りなさい」これは、フィンランドの建設現場に設置されたAxisネットワークスピーカーから再生されるメッセージで、侵入者に警告を発し、追い払うのに効果的であることが実証されています。侵入者が立ち去らない場合、警報センターのオペレーターにアラートが送信されます。オペレーターはリアルタイムのPAシステムをオンにし、侵入者がカメラで監視されていること、警備員や警察が向かっていることを伝えます。
オープンなシステム
Rene Piiparinen氏は、Axisの製品やソリューションの主な利点の一つとして、オープンなシステムを強調しています。「Axis製品と他の装置や製品との統合は、他社のサプライヤーのものであっても、シンプルで簡単です。また、幅広い機能や分析アプリケーションがあり、必要に応じてアップグレードし、さまざまな機能を簡単に追加することができます」
また、長期的な観点からも、Axisの製品やソリューションの利点を強調しています。「Axisは、既存のソリューションやシステムとの統合やアップデートが可能な製品や機能を絶えず開発し、Axis製品の将来性を高めています」とRene Piiparinen氏は述べています。
長期的な協力関係
Securitas社は、長期的なAxisパートナーであり、緊密で率直な協力関係とコミュニケーションに非常に満足しています。「簡単に連絡を取ることができ、現地でも本社からも、優れたサポートを受けることができます。また、顧客と共有できる、質の高いトレーニングやドキュメントを得られます。中間業者を介さず、Axisと直接連絡が取れることもありがたく思っています」とMika Aro氏は述べています
時間とコストの削減
このスピーカーソリューションは、セキュリティシステムのアラームが作動するたびに警備員が出動する必要がないため、セキュリティ会社にとって時間とコストの削減につながります。多くの場合、リモートで状況に対応することができます。侵入者の多くは、自分が監視されていること、カメラで撮影されていること、警備員や警察が向かっていることを知ると、その場から立ち去ります。
これによりKreate社は、望ましくない作業の中断や問題につながる、建設現場での破壊行為や盗難のリスクを軽減することができました。スピーカーソリューションのもう一つの利点は、移動が可能なことです。建築プロジェクトが完了したら、Securitas社は、セキュリティソリューションを別の建設現場に移動させることができます。夕方から夜にかけての不正侵入者に悩まされている企業は、Kreate社だけではありません。Securitas社は、学校、レストラン、リサイクル会社、発電所などのセキュリティソリューションの一環として、Axisネットワークスピーカーを設置し、安全性とセキュリティを強化しています。
当社もお客様も非常に満足しています。Axisスピーカーを追加したことで、セキュリティソリューションの効果が大幅に上がったことに、嬉しい驚きを感じています。
ワンストップショップソリューション
Rene Piiparinen氏は、近年、屋外対応セキュリティシステムの需要が全般的に増加していることを実感しています。通常の目的は、犯罪者を捕まえることではなく、侵入者を抑止することです。さらに、お客様が1つの窓口での対応を希望する、ワンストップショップのソリューションへのニーズも高まっています。また、インテリジェンスや分析機能を製品に組み込むことへの需要も高まっています。
「侵入やアラートが発生した際に、当社を含めた企業が、より積極的に対応できるような先進的な機能が、ますます増えています」とMika Aro氏は述べています。
Rene Piiparinen氏は、セキュリティソリューションの導入を計画している企業に、次のようなアドバイスをしています。
「評判が良く、優れた人材を持つサプライヤーを選択してください。将来も継続して使用可能なソリューションを選択し、5年以上の長期的な観点から総所有コストを検討することが重要です。」
Kreate社について
フィンランドを代表するインフラ建設会社であり、約450名の建設専門家を擁しています。2019年の売上高は約2億2000万ユーロでした。Kreate社は、確固たる豊富な専門知識に基づいて、あらゆる環境で幅広いインフラストラクチャー建設プロジェクトを提供しています。