子ども達と地域社会のための安全な空間作り
コンコーディアルーテルスクールではAXIS Camera Stationやメガピクセルカメラ、音声対応ビデオインターコムを活用し、授業時間中や放課後の施設貸出時間に生徒、教職員、また利用団体の監視を行っています。
コンコーディアルーテルスクールは1959年の開校以来、地域に深く溶け込んでいます。この学校はイリノイ州ピオリアの住宅街にあり、幼稚園から8年生までの生徒を対象にキリスト教に基づいた質の高い教育を提供しています。 ここ数年では数回の施設拡張を行い、増加する学生に対応してきました。 拡張に伴って、学校の収入を生み出す機会も増えています。
コンコーディアルーテルスクールの校長を務めるPaul Thompson氏は次のように話します。「この私立学校は、地域社会へ喜んで門戸を解放しています。 放課後、体育館やカフェテリア、屋外のグラウンドをバスケットボールリーグや地域のグループなど地元の団体に貸し出すこともよくあります」
この学校では警備員を雇用しておらず、以前は、監視に関して施設貸出を利用するパートナー団体自身に任せていました。 これが問題につながることもありました。学校備品の紛失が生じたり、利用団体が貸出の規定時間を過ぎても建物に滞在するといった問題です。
この状況を知ったKern Group Securityは学校に連絡し、あるソリューションを提案しました。同社はAxisのパートナーであり、またカスタムセキュリティソリューションプロバイダーとしてライセンスを取得しています。
Axisのカメラシステムは、この学校に大きな恩恵をもたらしています。 セキュリティが確保されたことで、学校の体育館を地域に開放し、その可能性を最大限に活かす体制が大幅に強化されました。
24時間365日対応の包括的な設計
Kern Group Securityは、この学校の職員が学校内とその周辺の活動を24時間365日監視して録画できるよう、AXIS Site Designerソフトウェアを使用して監視システムの計画を策定しました。 このソリューションの中核となるAXIS Camera Stationは、学校敷地内とその周辺に戦略的に配置された12メガピクセルのHDTV解像度のAxisカメラを制御します。 さらにAXIS Camera Station Secure Entryを追加し、このエンドツーエンドのビデオ管理システムをオールインワンのビデオとアクセス制御管理システムへと進化させました。
カメラは動体検知と活動の録画のほか、想定時間外に発生したイベントのアラートをスタッフにトリガーする用途に運用されています。 またAXIS Video Decoderの導入により、すべてのカメラフィードを学校のオフィスの大画面モニターに同時に表示することが可能になりました。
Kern Group Securityでマネージングパートナー兼プロジェクトマネージャーを務めるGreg Kern氏は次のように語っています。「各場所でどのカメラが最適なカバレッジを提供するか判断するにあたっては、AXIS Site Designerソフトウェアが役立ちました。 たとえばAXIS M30 Seriesカメラは360°のエリアビューに対応するので、最も大きい体育館に設置しています。 小さな体育館は180°のビューで十分なので、AXIS P38 Seriesのカメラを選択しました」
またKern Group Securityでは建物への立ち入りを希望する来校者のために、正面玄関にAxisネットワークビデオインターホンを設置しました。 このソリューションは安全な単一の進入地点を確立する上で役立ち、学校の安全性とセキュリティを一層強化します。 アラートはモバイルアプリケーションを使用して携帯電話に送信できることから、学校職員は来校者対応用のデスクで待機する必要がなくなりました。 許可された担当者はエントランスにいる来校者をスマートフォンに表示し、リモートでドアのロックを解除することができます。
利用者を適切に監視
Paul Thompson氏は次のように打ち明けました。「新たなカメラシステムを導入したことで、施設貸出の利用団体をより適切に管理できるようになりました。 以前は、契約時間外に施設を利用している人がいるという報告を受けていました。 しかし証拠となるビデオがなければ、私にできることはそれほど多くはありません」
団体が放課後に施設を借りる場合、正面玄関を開けて契約した特定のエリアを使用するための物理的な鍵が貸与されます。 一方で団体に鍵を渡した後、その団体が割り当てられた時間の前や、貸出期間が終了した後にそのカギを使って建物に入らないというマナーは、団体の自己申告と良心に委ねられています。
Thompson氏はこのように説明します。「今ではカメラを監視して、利用者が規約を順守していることを確認できます。 「違反があった場合や学校備品の紛失が生じた場合も、議論の余地のない証拠となるカメラの映像が残ります」
またThompson氏は、監視カメラによる積極的な学校施設の監視がもたらすものは、彼にとっての安心ではないと指摘します。 このシステムの導入で、夜間の利用者も施設をより安全に感じられるようになりました。
生徒と教職員を保護
学校内のインシデントはこれまでも非常に少なかったものの、カメラの映像は生徒の不正行為や対立の原因をすばやく突き止める上でも役立つとThompson氏は話します。 「カメラは重要な目撃者です。 カメラを配置したことで、責任の否認や押し付け合いをほぼ回避できるようになりました」とThompson氏は明言します。
Thompson氏はまた、AXIS Camera Stationを導入した結果、学校が子供たちにより安心で安全な環境を提供している実感を保護者にも提供できていると述べています。
教職員の安全とセキュリティもまた、Thompson氏がカメラの真価を実感する領域です。 「学校ではレポートの採点や翌日の授業計画を準備するため、教師が夜遅くまで残ることもあります。 暗くなってから建物を出ることが危ぶまれるような物音が聞こえる場合、いつでも私に電話することができます。 電話があった場合、私はすべてのカメラビューを確認し、そのエリアが安全であることを確認します。 この対応は、教職員の安心につながると考えています」とThompson氏は語っています。
Thompson氏はまたカメラの鮮明さ、特に夜間の画質に非常に感心したと話しました。 カメラには応答性の高いLightfinder機能とOptimizedIR機能が搭載されており、教師の車のナンバープレートを拡大してたやすく読み取ることができます。 「これほどのカバレッジと非常に鮮明な画像を得られるとは想像もしていませんでした」とThompson氏は振り返ります。
学校セキュリティの継続的な強化
Thompson氏はさらに、学校で最大の体育館のセキュリティをAxisホーンスピーカーで強化する計画を心待ちにしています。 設置すれば、体育館の誰とでもすぐに通話できるようになります。 Kern Group Securityのマネージングパートナー、Scott Kern氏はこのように説明します。「ネットワーク化されたシステムにホーンスピーカーを統合することで、校長が何らかの問題を見つけたとき、利用者に直接話しかけるという選択肢が生まれます。 また相手が侵入者である場合には、建物からの退出を求める警告やその他のメッセージを事前録音しておき、自動で放送するようにシステムのプログラムを設定できます。たとえば、『警察に通報しました、まもなく警察官が到着します』といったメッセージなどです」
Thompson氏は、AXIS Camera Station Secure Entryの認証情報をキーレスエントリーシステムにアップグレードすることも検討しています。 「教職員にPINコードを提供し、利用団体にはに契約期間内だけ機能する一時的なPINを発行できれば、鍵の紛失によるセキュリティリスクや、金属製の鍵の交換やドアの鍵交換の費用を負担せずに済みます」とThompson氏は指摘します。